宝塚大劇場 新人公演を終えて
本番を終えてみて、やっぱりセットだったりとか、本番やってみて分かったことだったりとか、気づいたりしたことも沢山あったので、それを踏まえて東京ではその照明のことだったりとか、セットのことだったりも、もう少し頭に入れてそれを踏まえたお稽古ができたらなと思います。
役作りについて
先生には、きっと同じ風にやっても早霧さんとは同じ晴興にならないと思うから、自分の感覚を大事にしてやってみたら?ということをおっしゃって頂いたので、そこを大事にしてまずは作品を深いところまで理解するっていうことを、一番大事なところにおいて、その上で自分の気持ちがどう動くかっていうところを一番気をつけてやりました。
苦労した点について
確かに悲しいお話ではあるんですけども、自分がその悲しみにひたってしまうと、本当にこの脚本が伝えたいものっていうのが、お客様に伝わらないところがあって、そこが一番自分でやっていても難しいところというか。悲しい気持ちはあるけれども、そこを押し殺すっていうのが、一番今回は難しかったです。
相手役 彩みちるについて
2人で一番話していたのは、やっぱり台詞の言い方だったりとかを決めてしまうのではなくて、その時その場で起こった気持ちを一番大事にしようっていう話はよくしていて、私がこうやって台詞を言ったことに対して、いつも同じように返してくれなくて全然いいから、私もみちるが投げてきたことに対してその場の気持ちで返すから、それをお互い大事にしようっていうのは常々2人で気をつけてやっていました。
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永久輝せあとの芝居について
2人の絆だったりとか、いうところを役作りをしなくても、前提としてあるというところが、いつもとてもやりやすいところで、でも今回はそこにプラスして、そこからまた別々の道をお互いが歩いていかなければいけないっていうところまで見せていくっていうのは今回初めてだったので、永久輝も聞いてみたら私が新人公演最後で、色々思うところがあるっていう風に言っていたので、じゃあそこの気持ちを大事にして、でも決してそれが私と永久輝っていうのにならないように、ちゃんと晴興と源太としてその場にはいられるように気をつけながら、そういう感情もうまく使っていけたらいいねっていう話はしてました。
本役 早霧せいなからのアドバイス
演じていても、毎回違うし、私もお稽古していても毎回やっていて『あれ、今日はこうなった』とかまた違う感情が毎回生まれてきたりして、役についてというか、生まれてくる感情についてとかをお話させて頂く機会がとても多くて。でもいっつも行き着くところは本当に奥が深いねっていうところだったので、東京でも色々舞台にいった方がやっぱり集中できたりした場面があるので、そこももうちょっと早霧さんにたくさんお聞きしたいと思いましたし、私も『こうしてみようかな?』と思えたところがあったので、そこも東京ではいっぱいお聞きしたいと思います。
東京宝塚劇場 新人公演に向けて
新人公演初めてのメンバーも加わって、下級生に少しでも教えてあげられることがあれば、面倒見たいなと思いますし、作品に対してみんながぶつかっていくエネルギーっていうのを更にそれが芝居を深める力になると思うので、そこを更に頑張ってお稽古して深めて、東京ではより良い舞台をお客様に観て頂きたいなと思います。
メッセージ
早いもので、私も次の東京の新人公演が私にとって最後の新人公演となりました。ですが、東京でも最後という気持ちではなく、東京でもさらにさらに限界まで挑戦していけるように更に高みを目指して頑張りたいと思いますので、東京も是非楽しみにしていらしてください。
…やはり何度も主演していると落ち着きがすごいですね。それにしても着物姿のなんと美しいこと!スーツ物よりも更に凛々しく感じます。