【梅芸・稽古場レポ】（花）『ベルサイユのばら』

出演者

（レポーター）白姫あかり

鳳真由（ジェローデル役）、真輝いづみ（アラン役）、城妃美伶（ロザリー役）

お稽古も進んでいますが…

（鳳）：もうできちゃいましたね。通せちゃって。昨日ちょうど通し稽古、全部ナンバーも入れての通し稽古だったんですけど、なんか泣きました私、観てて。

（白姫）：結構みんな最後の方泣いてる人が多くて。

（鳳）：迫真の演技で。去年も同じものやったけど、なんとみんな出てたんだよね、このメンバー。

（美伶ちゃんは組替え前なので出演してないことが判明）

（鳳）：１本立ての時より凝縮されてどうなるのかなと思ったけど、結構まとまって分かりやすくなった。

（真輝）：違和感はなくてすごくスッキリとまとまってる感じがします。

プロローグが豪華！

（白姫）：プロローグもすごく華やかで豪華で、みんなそれぞれ役というより…全員輪っかドレスとか、男役さんも全員貴族。

（鳳）：プロローグの中でみんな着替えたりしてるから、すごい豪華だなと。

実際見てないけど、そのプロローグの宝塚の『ベルサイユのばら』になくてはならない幕…『ベルサイユのばら』って出てるんですけど、それが台湾バージョンに。何て言うんだっけ？言って！

（城妃）：ファン・ルー・サイ・ディー・メイ・グウェン（？）

（鳳）：これで『ベルサイユのばら』なんだよね。そう書いてあるんですよ。

（白姫）：いつもベルサイユのばらっていう電飾の飾りが全部漢字になるという。

（真輝）：梅田からその電飾なんですよね。

（鳳）：私それ写真撮りたいなと思って。

伝統のバスティーユの場面

（真輝）：花祭りの場面だったり、ナンバーが結構前回の中日の時よりさらに変わって、振付もほとんどナンバーの場面は違ったりしていて、でもバスティーユはそのまま…

（白姫）：あれはね！梅田のお客様にも台湾のお客様にも…

（真輝）：きっと待っていてくださるお客様がたくさんいらっしゃると思うので。

（鳳）：私今までの宝塚人生、まだバスティーユ出たことがないから…やっぱりバスティーユって宝塚の代表的な場面だから、まずこれに出れることと、私たちが宝塚を代表して台湾に行く事は同じくらい誇りを持ってやるべきなんだ！ってみんなで燃えた場面なんで。

みんな１人１人がお芝居もしつつ踊って、背負ってるものを感じてすごい感動して、ちゃっかり私最後の方に…

（白姫）：ジェローデルを探せみたいな…

（鳳）：今まではセリがあって、そこでバスティーユもあって、『こうして皆さんは死んでいったのです』っていうのを、セリがないため、私はなぜか過去にタイムスリップして…

（白姫）：戦ってないのにいつのまにかいる！みたいな。

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それぞれの役どころについて

（白姫）：美伶ちゃん、初めてロザリーやる…

（城妃）：『ベルサイユのばら』に出るのが初めてで、なのでこの世界観とやはりすごく歴代の先輩方が作られてきた本当に素晴らしくて、でもすごく難しい…

（鳳）：お芝居で谷先生と榛名由里先生にすごく鍛えられてるのかなって。本当に青春を感じてるなって。

でも美伶ちゃんが最初に出てくるところ、私正面から見てるんだけど私大好きで、出てくるたびに先生が『明るくしろー！』って。

『ハイ！』ってちょっと泣きそうな顔で明るく出てくるのがすごい可愛くて、すごい好き。

（白姫）：マキシムはアランの他にも…

（真輝）：私は色々させて頂いて、農民やったり。

（鳳）：アランっていうイメージがすごい強いけど、農民の話出しっていうすごい重要な。谷先生があそこ大好きなお芝居だと思うんですけど、どうですか？

（真輝）：農民は前回の中日とはまた違う場面の農民をさせて頂いてるので、前回はパリの市民として出させて頂いたんですけど、今回はベルギー人というか国境付近の農民で、パリに関わっていない人たちがどういうふうにフランスの現状を見ているかとかそういうのも楽しんで演じれたらなと思うのと、やっぱりアランの役は中日から引き続きまた同じ役をさせて頂けるのはとても有り難いので、中日の時には出せなかった役を掘り下げて演じれたらなっていうのは…

（白姫）：でもバスティーユの時のマキシムすごい素敵よね。

（鳳）：あの場面だけなのに、アランがどれだけオスカル隊長についていくかっていうのが分かるから、あれでまた感動する。

（真輝）：もっと出したいんですけど、アランとして出るのはバスティーユの場面しかないので、皆さんがきっと知ってらっしゃる他にも色んな場面がアランの中にあって、それを１場面の中に凝縮できるようにやりたいなと思います。

（鳳）：色んな想像がかき立てられて…

（白姫）：ジェローデルさんは？

（鳳）：ここ３人（鳳、白姫、真輝）は去年と大体同じ役をさせて頂いてて、私も同じとはいえ、先生もおっしゃっていたんですけど、台湾公演に向けてただ自分が王妃様を助けてくださいって日本語として伝えても分からない部分があるってすごいおっしゃって頂いたんで、自分の気持ち以上にオーバーなことをする必要はないんですけど、もっと気持ちを出して強く、今自分がお願いしてるのか、悲しんでるのか、喜んでるのかを全部のところでもっともっと大きく出さなきゃいけないんだなっていうのと、やっぱりこれは１年たってもなお、『ベルサイユのばら』に限らずお芝居ってやっぱり声をちゃんと出さないとあの衣装に負けちゃうし、世界観にも負けちゃうから、声を本当に出すことは大事で、日々そういうことを訓練することってとっても大事だなってその時になって思うんだけど、やっぱりすごい世界観が好きなので、そこにちゃんと入れるように筋トレ。

全部の場面でマキシムも言ったけど、書かれてないぶん、一本物じゃないから、その場面でみんな必死にその人の役を出そうとするから、すごいそれで色濃くなってるのかなと思って、逆にそれが良い方向なのかもしれない。

（白姫）：前回のフランソワーズっていう侍女なんですけども、王子様、王女様が公安委員の人に連行される場面が増えたので、より悲劇的な…

（城妃）：ドラマティックですよね。すごく。

（鳳）：そこだけで１ドラマみたいな。

（白姫）：だから前よりももっと自分が実感する部分がすごく多くて、前もそれぐらいの勢いはあったんだけども、公安委員の人たちの勢いとかスピード感も増してると思うし、そのぶんアントワネット様がすごくかわいそうになっちゃって、ちょっとしんどい、侍女としては。

『ベルサイユのばら』って愛がテーマじゃない。それぞれ色んな愛があって、それが伝わればいいなって思いますね。

（鳳）：そうですね、熱くいきたいですね。

…なんだろう、まよを見た瞬間ものすごく安心感が押し寄せました。なんだろうこの感覚…そうか～一本物じゃないベルばらというのも新鮮ですね！！凝縮されて見ごたえありそうです！