【DC・千秋楽】（星）『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』

7/6（月）に行われた星組梅芸DC公演の千秋楽の模様。

毬乃ゆい挨拶

この何が起こるか分からない新鮮な舞台を私達紅ゆずる率いる詐欺師組一丸となって今日まで務めてまいりました。

そして、この公演で多大なるお力添えを頂きました専科の夏美ようさん、悠真倫さん本当にありがとうございました。

組の半分以下の27名での公演は１人１人の役割もとても大きく、それぞれが懸命に自分の課題と向き合い、１回１回を大切に心を込めて演じて参りました。

毎日とても楽しく刺激的で本当にあっという間の７日間でした。

こんなにも幸せな時を過ごせたのも、客席と舞台が１つになり、お客様からの溢れる笑顔と温かい拍手のおかげだと本当に心から感謝しております。ありがとうございました。

明日からこの公演ができないのは寂しいですが、これからも私達はいつどんな時も２匹目のネズミになれるよう決して諦めることなく、前に向かって進んでまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

それでは、お待たせいたしました。１６歳の可愛い青年から二枚目パイロット、シークレットサービス、そしてルーテル教徒ではなかった医者・弁護士と様々な職業に扮し、たくさんの魅力を見せてくれました主演の紅ゆずるよりご挨拶申し上げます。

紅ゆずる挨拶

ご観劇くださいました通り、コミカルでそして泣くところもあって、そして突然のアドリブもあって、色々なものが盛りだくさんの公演でございます。

下級生にいたるまで、台詞を小柳先生がくださり、１つ言わせてください。私、挨拶を考えておりません。

その時思った気持ちを皆さんにお届けしようと思いまして…なのでちょっとよく分からないことになってしまうかもしれないのですが、素直な気持ちでございます。

この梅雨の足下のお悪い中、毎日毎日連日たくさんの…（涙）たくさんのお客様に足をお運びいただけましたこと、本当に感謝の気持ちでいっぱいでございます。本当にありがとうございます。

こんな早い段階で泣くところではなかったんですが…本当にこんな有り難いことはないと思います。

そして、この本当に専科の夏美ようさん、悠真倫さん本当にこのお二方は本当に温かくて私が集合日にあまりにもすごい台詞で戸惑っていたら、『なんとかなる』ってすごく後ろから後押しをすごくしてくださって…

そしてこの星組の仲間、やっぱり私一応上級生なので、一応上級生なんです。なので、下級生も話にくいかな？と思うんですけど、ちゃんと『頑張れ、頑張れ』ってみんなが励ましてくれて、これってCS放送入ってるんですよね？これが流れると思うとほんとに恥ずかしいんですが…ハイ。

本当にこの皆様の愛に支えられ、そしてお客様の愛に支えられ、この主演をさせて頂けたこと、本当に感謝の気持ちでいっぱいでございます。そして、小柳先生がブロードウェイで本当に偶然『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』をご覧になったということが本当に偶然、これが必然ではなかったのだろうかと思うぐらい…（会場拍手）本当に『あ、やっぱり道はあるんだな』とすごく思いました。

そしてこの『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』という作品に出会いましたこと、そして小柳奈穂子先生の演出でできましたこと、そして何よりこのメンバーでできましたこと、そしてこの表には出ておりませんが、スタッフの方々、今も裏で一生懸命かたしております、この裏方の方々、そして今照明を当ててくださっている照明の方、そして音響の方、本当にお１人お１人の力があってこそこの舞台は成り立っております。

そしてそして、このダットミュージックそして御崎恵先生のお力、１人１人のお力があってこその舞台でございます。

その中で、主演をはらせて頂けますこと、本当に宝塚歌劇団、そしてこのファンの方々に本当に心からお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございます。

毎回千秋楽は泣くんですけれども、それぐらい舞台っていうものは、本当にお客様にお見せするまでに本当に１人１人の苦労があり葛藤があり、そしてお客様に拍手を頂けることが全て何もかも、『ああ、苦労してきて良かったな』って思う瞬間なんです。

はい、たまたまここで主演なので代表で挨拶させて頂いてるんですが…たまたまって言い方もなんなんですけど、本当に１人１人に挨拶してもらいたいぐらい本当に本当に充実した時間でした。

本当に毎日毎日連日足をお運びくださり、そして応援の言葉をかけてくださるファンの方々、そして今回初めて宝塚をご覧下さるお客様、一体何が起こったんだと思ってらっしゃるかと思いますが、これが千秋楽なんです。

このまとまりのない挨拶で皆様温かい拍手を下さります事、本当に本当に感謝いたしております。出演者一同感謝申し上げます。

本当にありがとうございました。

[adsense]

カテコ①

（劇中に登場したワンコを持ってくる紅さん）

これピスタチオっていう名前なんですよ。私はピスタチオをすごく雑に扱ってるんですけどね。それも振付なんで…。別にAYAKO先生のせいにしている訳ではないですよ、そういう振付なんです。

（ハッチさんが犬を持つの替わってあげる）

もう本当に本当に幸せでございます。もういっつもこの挨拶が終わった後に『ああ言えば良かった、こう言えば良かった』っていっぱいあるんですけど、本当に一言で一言で言うのであれば、皆様にお伝えするのであれば、もう本当に感謝。この言葉一番ふさわしいかと思います。

皆様色々この時間に色々やりたいことももしかしたらあったかもしれないし、約束を断ったかもしれないし、色々家庭の事情があったかもしれないし、だけどそこで振り切って、家出はしてきてないとは思うんですけど、観てくださる、この貴重な時間を割いてくださるということが本当に出演者といたしましては大変嬉しいことでございます。

本当に本当にありがとうございました。

（紙吹雪が降ってくる。れんたとまりんさん大はしゃぎ）

カテコ②

（紅）：どうですか？星組に来て。

（七海）：いや〜こんなに素敵な光景を…（紅さんにもたれる）見る事が出来て…（カイちゃんの眼鏡を外し、自分がかける紅さん）本当に、や、もう、私はダメですよ、今日は泣かないって決めてるんですが…

（紅）：なんなの！私が泣いて失敗みたいな…

（七海）：あの〜私ほんとにこんなに素敵な皆さんと、こんなに素敵な作品に（泣きそうなカイちゃんをチョンってつつくハッチさん）出る事が出来て…本当に幸せです。

（紅）：本当にね。（自分のかけてた眼鏡をあーちゃんに渡し、あーちゃんがかける）本当に夜な夜な台詞が覚えられなくて。本当にやったよね、何回もね！別にこんな事お聞かせすることじゃないんですけど、本当に『もう１回やろ！もう１回やろ！』って言ってね。

できた時の『やったー！！！！』（カイちゃんとハイタッチ）っていう。もうその１個１個の達成感な、あーちゃんな、最初できへんくてどうしたらいいか分からへんかったやんな〜（あーちゃん泣く）そう、でも努力すればなんとかなるのだ。

（あーちゃん、眼鏡をどうしようか悩む）

（紅）：（まりんさんに）パパ、パパ、馬の名前とかふってくるのやめてよ。（まりんさんに眼鏡を渡す→まりんさんおでこにかける）馬の名前とかほんと急にふってくる、ふってくる。パッパカちゃんとかポニーちゃんとか、ポニーちゃんはね、ありきたりなこと言っちゃったなと思って『あ、しまった』と思った。けどパッパカちゃんか…

しかもその横で毬乃さんが『クックックック』ってずーっと笑ってる。笑ってらっしゃってほんとたまらない。

でも本当に温かいカンパニーの方々で、本当に本当に下級生にいたるまで、私は上級生なんですけど、稽古場で頑張れ、頑張れって思って見てくれてたよね？なんかもうそういうのもすごく嬉しいし、なんあこう１人１人の気持ちが本当に嬉しいし。

もう何て言ったらいいんだろうな、別にこっちの内輪のことは今日後で終わってから言うわ。

今は、お客様に感謝も気持ちを伝えたのですが、一体もうどこまで伝えたらいいのか…もう本当になんでしょう、このカンパニーが解散するのが本当に悲しいのですが、本当に『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』同窓会みたいなのやりたいですね。やりたいですね、本当に。やりたい。…だからそういうのは後でやれって。後で話せっていう話ですよね。何回言ってもその話になる。

本当に皆様が温かくて、こんなとりとめのない挨拶でも、あの、皆さんどうにかこうにか分かってくださいましたでしょうか。

ありがとうございます。

本日をもちまして、詐欺師軍団は足を洗いますが、次皆様にお会いできますのは先程毬乃さんがおっしゃいましたように『ガイズ＆ドールズ』です。是非新生星組をよろしくお願いいたします。

本日は本当にありがとうございました。

…出演者の皆さんの充実感が炸裂した千秋楽の様子でした。紅さんの素直な気持ちのこもったご挨拶に涙…。紅さん、代表作、ハマり役にめぐり合えたんだな！と実感したご挨拶でした。